メジャー大会(世界)
ゴルフの歴史

メジャー大会(世界)

男子/女子/世界規模

 ゴルフは男女共に4大メジャー大会が開かれており、そこではトップレベルでの戦いが繰り広げられ、多くのドラマが生まれています。この大会に出場するには出場条件の枠をめぐって厳しい戦いを勝ち抜かなければならず、険しい道のりといえます。男子のイメージが強いですが、最近は女子にも注目されつつあります。
 
 なお女子は歴史としては男子よりは浅く度々変更されており、全米女子プロゴルフ選手権と全米女子オープンが、女子4大メジャー大会の中で変わらずに存在しています。
 
 
 
 

【男子】

マスターズ(The Masters Tournament)

世界4大メジャー大会の最初の大会で、4月の1週目の週末に開催。
アメリカ・ジョージア州にある「オーガスタナショナルGC」で開かれる。
各ホールには植物・花の名前が付けられているのが特徴で、多くの植物の鮮やかな色彩に恵まれている。
グリーンの攻略がかなり難しく、フェアウェイも起伏が激しい箇所が多いので、理想的なフェアウェイの場所にティーショットで飛ばす技術が必要。
特に11番~13番ホールはプロでも恐れる「アーメンコーナー」の異名を持つ。ここでは池の仕掛けがあり、風が吹くと急に難易度が高くなる。
 
毎年、公式大会前日はパー3コンテストが開かれている。
 
招待条件を満たす選手(=マスター)しか出場できないので、「ゴルフの祭典」として最も敬愛されているほど。2009年に石川遼選手が、2008年の世界ランキングが60位でありながら、主催者の特別推薦枠で推薦・招待されている。
 
 
 
全米オープン(The United States Open Golf Championship)

毎年6月中旬にアメリカで開催される。 全米ゴルフ協会主催。開催場所は毎年異なる。
予選会(1次、2次)があり、最終予選を通過した選手が出場できるのでオープンと呼ばれる。
また、アマチュア選手が出場するにはハンディキャップが1.4以下が条件のため、アマチュア選手がプロと互角に渡り合う姿もこの大会の最大の見所。
プロと渡り合える実力がありながらも、あえてアマチュアの道を進んでいる選手の姿も。

コースは深めのラフと狭いフェアウェイが特徴。そのため、リカバーが困難で少しのミスがこの大会では命取りになりかねない。いかにパーセーブという我慢のゴルフができるかが問われる。過去に優勝スコアが5オーバーだった年度もあったほどだ。忍耐力に重点を置いた、まさに最強のゴルファーを決めるにふさわしいだろう。
 
 
 
全英オープン(The Open Championship)

メジャー大会の中でも最も歴史のある大会。R&A主催で毎年7月にイギリス(スコットランド)で行われる。
開かれる場所がシーサイドリンクス(海岸に位置するゴルフ場)のみに位置するという形になっているが、5年に1度はR&Aが置かれている場所である、「ゴルフの聖地」の異名を持つセントアンドリュースで開催される。2010年はこれに該当する。
 
あるがままの自然の状態を重視したコースが特徴的。基本的に天候があまり恵まれないことが多く、スコットランド特有の寒く湿った雨やリンクス特有の海から来る湿った強い風に耐えながら、低めの弾道を打つ技術が要求される。
コース難易度は最も易しいのがセントアンドリュース。それ以外のコースだとパーセーブすら容易ではないほど。
 
過去に、本来は2006年に開催予定場所だったセントアンドリュースだが、ジャック・ニクラス選手がこの大会でメジャートーナメントから完全に引退することを決めたことがきっかけで、2005年に1年前倒しでセントアンドリュースで開かれている。
 
 
 
全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)

その年度のメジャーの最終ゲームに当たる大会。
全米オープンと同じく、全米ゴルフ協会主催で毎年8月中旬にアメリカで行われる。
開催場所は毎年異なる。
昔はマッチプレーだったが、1958年からストロークプレーに変更。

大会のタイトル通り、プロ選手しか出場できない。
また、各年度ともに最も調子の良い選手がこの大会を制するといわれる。
2009年はミネソタ州・ヘーゼルティンナショナルゴルフクラブでの開催となり、パー72でありながら7,600ヤード以上、狭いフェアウェイ&グリーンという、スコアを出すのが困難なコースとなった。この2009年に石川遼選手がこの大会に特別招待され、史上最年少での出場を果たした。
 
 
 
 

【女子】

クラフト・ナビスコ選手権(Kraft Nabisco Championship)

1983年にメジャー大会に昇格した、1972年に歌手の企画から歯磨きメーカーとのタイアップによって生まれた大会。当初は歌手とメーカーの名前にちなんで「コルゲート・ダイナ・ショア大会」という名前になっており、何度か名称変更を経て2002年から現在の大会名になった。
発足から開催場所は変わらず、アメリカ・カリフォルニア州にあるミッションヒルズ・カントリークラブで開かれる。
優勝者が、18番グリーン脇にある池に飛び込むのが恒例になっている。
 
 
 
全米女子プロゴルフ選手権(LPGA Championship)

全米女子プロゴルフ協会主催による、全米女子オープンに続く長い歴史を持つ大会。
男子同様に開催場所が毎回異なる。
1977年に日本人選手が4大メジャー大会で男女通して初優勝した。
 
 
 
全米女子オープン(U.S. Women’s Open Golf Championship)

全米女子プロゴルフ協会主催による大会。
男子同様に開催場所が毎回異なる。
1946年から始まっており、女子では最も長い歴史を持つ。
男子の全米オープンに相当する。
 
 
 
全英女子オープン(Women’s British Open Championship)

2001年から女子のメジャー大会となった、イギリス女子ゴルフ連合主催による大会。
男子の全英オープンに相当する。
2007年より、リコーがスポンサーになったため、「全英リコー女子オープン」と大会名にもリコーの名が入っている。
 
 
*旧:デュモーリエ・クラシック

2000年まで女子ゴルフのメジャー大会に入っていた。
スポンサーがタバコのブランドであり、近年タバコ宣伝の規制の影響から2001年以降はスポンサー変更に伴い「カナディアン女子オープン」と名称変更され、メジャー大会の座を全英女子オープンに譲る形になった。
 
 
 
 

【世界規模】

世界ゴルフ選手権

男子の4大メジャー大会に次ぐ規模の大会にしようという意図で、1999年から創設したゴルフの世界トーナメントの集まり。以下の4大会が該当する。
また、これら以外にも世界のゴルフツアーの年間日程が終わった後に行われる、各国2人1組で24カ国対抗の団体戦を行う「ワールドカップ」もある。
 
 
マッチプレー選手権(WGC-Accenture Match Play Championship)

正確にはアクセンチュア・マッチプレー選手権でシリーズの第1戦として、毎年2月最終週に開かれるゴルフの大会。コンサルティング会社のアクセンチュアがスポンサー。
出場資格は「世界ランキング64位以内」の選手だが、有資格者の欠場があった場合は繰り上げがある(世界ランキングにより順番が定められている)。

国際大会の中では数少ないマッチプレー方式で、1回戦から勝ち抜き方式で行われる。
「マッチプレーでは何が起こるか分からない」と言われるように、トーナメントの展開は毎回波乱に満ちた内容になりやすく、上位シード選手がほとんど早期に敗退することも。そのこともあり上位進出の常連選手たちはまさに“マッチプレーの巧者”だ。
 
 
 
CA選手権(WGC-CA Championship)

コンピュータソフトウェア会社のCA社協賛で3月中旬に開催。2006年までは「アメリカン・エキスプレス選手権」という名称だった。
出場資格は世界ランキング50位以内、各国ゴルフツアーの賞金上位者の選手。
その関係上、実質的に他の4大メジャー大会とあまり変わらない顔ぶれになる。
 
 
 
ブリヂストン招待選手権(WGC-Bridgestone Invitational)

8月の最終週にアメリカ・オハイオ州のファイアストーン・カントリークラブで開かれる大会。
文字通りブリヂストンがスポンサーだが、2005年までは「NEC招待選手権」という名称でNECがスポンサーを務めていた。
大会に出場できるのは当年度の世界ランキング50位以内に入った選手、また世界各地のツアー競技で指定された大会の優勝者など。

全米プロゴルフ選手権のすぐ翌週に開かれるだけあって、大規模な大会が連続する。そのため選手にはコンディションの調整が問われるだろう。
また、このコースの16番ホールは「モンスター」の異名で驚異的な距離を誇る。
 
 
 
HSBCチャンピオンズ

中国・上海で11月上旬に開かれる、欧州PGAツアーの開幕戦を兼ねた大会。
欧州で活躍するトップ選手の他、アメリカツアーのトップ選手が数多く参加することもあって、アジアのメジャートーナメントとも呼ばれる。
2009年から世界ゴルフ選手権の1大会に含まれるようになった。